こんにちは、ひとぅみです♪
日本は2030年には3人に1人が65歳以上の高齢者になるといわれる高齢社会です。その中で、あなたはお年寄りとの関わりに困った経験はありませんか?
例えば、身近なお年寄りである両親との関係はどうですか?
あるいは、スーパーの会計で割り込みしてきたお年寄りにイラッとしたことはありませんか?
今回はお年寄りという呼び方ではなく、よりポジティブなシニアに変えて話します。
私は職業が看護師のため、沢山のシニアに出会います。多くのシニアが穏和で今までの豊かな人生経験から様々な事を教えてくれます。
でも、中には頑固や怒りっぽい、気難しい方もいて困った経験もあります。特に最近はシニアとなった父親の言動に困惑することがあります。
そこでこれからも親子仲良く過ごせるように、また看護師として上手にシニアに関わっていけるように関連書籍を読んでみました。
そこから学んだ「上手なシニアとの関わり方」についてまとめていきたいと思います。
ちなみに今回読んだ書籍はこちらの2冊です。
・マンガでわかる!老いた親との上手な付き合い方/平松類、つだゆみ
・老いた親へのイラッとする気持ちがスッーと消える本/榎本睦朗
シニアへの上手な関わり方は?
シニアの行動を否定せず、寄り添う姿勢が大切
あなたは、シニアの行動で少し困った経験はありませんか?
例えば同じ話や過去の栄光話を何度も話されて、一度聞いたと話を遮ってしまうことなどです。
昔はね・・・
(あー、またこの話始まるのか)
前も聞いたから、知ってるよ!
でも、この関わり方は間違っています。
シニアが繰り返し話す話題は、本人がどうしても伝えたいことが多いのです。
それを途中で話を遮ってしまうと、自分が否定されたと感じ落ち込みやすくなってしまいます。
また、なぜ過去の栄光話が何度も聞かされやすい理由としては昔のことは良いことが、最近のことは悪いことが頭に残りやすいからです。
シニア特有の「昔は良かったのにね、今はダメだ」と嘆くのも、この理由です。
でもこれらのことを自分に当てはめても、自分が大切に思っていることやどうしても相手に伝えておきたいこと、過去の良かった思い出は頭の中に強く刻まれ、人に伝えたくなってしまう気持ちが高まることも理解できます。
そのため、この場合のシニアへの関わり方としては話を遮らずに、温かい気持ちで聴いてあげることが大切です。
でもそうは言っても、なかなか忙しくて温かい気持ちが聴いてあげられないという人もいると思います。
そんな時は一度聴いたことのある話です。半分聞き流して心地よい相槌をうち、相手に気持ちよく話して貰える配慮ができれば良いのかと思います。
ここで、1つ目のシニアへの関わり方のポイントはシニアの行動を否定せず、寄り添う姿勢が大切です。
シニアへの伝え方はネガティブよりポジティブに
次はシニアの行動の欠点にイラッとして、指摘してしまうことはないですか?
例えば
「食器を洗ってくれたけど、汚れが落ちていない」
「洗濯物を畳んでくれたけど、角と角があっていない」
これらの出来事で、ついついイラつきから欠点を指摘してしまうことはないですか?
私はお恥ずかしながら、父に対して次は直して欲しいという思いからこのような対応をしてしまうことがあります。
でも、この関わり方は間違いなのです。
人は誰かの役に立てることに嬉しさを感じるものです。だから、家事を手伝ってくれているのです。
また人の老化現象は、気力や体力が低下させ、さらには視力や手先の細かい動きを司る脳の働きも低下させます。そのような状況にあるシニアに対して、まず欠点を指摘しても、クリアはなかなか難しいです。
なにしろせっかく家族のことを想ってやったことなのに、周りから否定されているような嫌な気持ちになってしまいます。
たしかに、私も人のために何かをして役に立てたら嬉しい気持ちになります。
でも他人からみたら、完璧に出来ていなくて、指摘されたり、怒られたら嫌な気持ちになります。それと同じことです。
ここで、2つ目のシニアへの関わり方のポイントとしてはシニアへ何かを伝える時は、ネガティブよりポジティブにすることです。
先ほどの例2つでいえば、欠点は大目に見て、
「手伝ってくれて、ありがとう!食後にすぐに片付けてくれて、助かるよ。」
「手伝ってくれて、ありがとう!タオルの畳み方が綺麗で助かります。」
といった感謝の気持ちと欠点でなく、長所を伝えるポジティブな伝え方が大切です。
年を取っていても、取っていなくても、相手を想う温厚な気持ちは大切ですね♪
私も心がけます!
頑固や怒りっぽいシニアには、真正面から対応しない
あなたの周りに頑固や怒りっぽいや気難しい方がいて、関わりが難しいと感じることはありませんか?
私は仕事でこのような方と接する機会があり、何度も困ったことがあります。
元々社会的地位が高かった人やプライドが高い人ほど、頑固なシニアになりやすいそうです。
また怒りっぽい・気難しいシニアの中には、脳の創造や感情を制御する前頭前野の働きが加齢により低下しているケースもあります。そのため、感情の制御不能となり、昔より怒りっぽい・気難しい人となってしまうことがあります。
よって、これらのシニアへの関わり方のポイントは真正面から対応しないことです。
少し冷たい対応だと感じますが、頑固なシニアの言い分を否定することや怒ってる人に「なんで、キレてるの!」などと真正面から対応しても状況は改善しません。
頑固なシニアには相手の言い分を受け止め、いい気分にさせたのちに、こちらのペースに引き込んでみるのも手になります。
さらに怒りっぽい・気難しいシニアでは、時に悟りの境地で「ああ、老化が原因で脳が萎縮してるのだな」と思い、話題を変えることや少し距離を置いて優しく接することも有効です。
シニアのマナー違反には、怒る前に一呼吸おいて客観的に対応する
あなたはシニアの自分勝手なマナー違反に遭遇したことはないですか?
先日、私はスーパーでこんな出来事に遭遇しました。
私が会計レジに並び、次が私の順番まで達しました。すると背後に気配を感じて振り向くと、おじさんが醤油を1本持って真後ろ並んでいました。
私が振り向いたことに気づいたおじさんは、すかさず私を抜かしてレジに醤油をおいたのです。
その行動の素早さに私も定員さんも戸惑い、何も言えませんでした。私は仕方なくおじさんに順番を明け渡していました。
内心は「え?私の会計待てばすぐに自分の醤油買えるのに、なぜに抜かしたの?」とすごくイライラしてました。
そして、会計が終わった醤油おじさんは「ありがとね」と軽く会釈して過ぎ去りました。
この出来事で醤油おじさんがお礼を言ってくれたから私の気持ちは少し落ち着きました。でも、本当は列の割り込みはマナー違反です。
実はこのシニアの自分勝手なマナー違反にも脳の老化が関係しています。
人が周りの状況をみて行動したり、他人に配慮した行動がとるには、脳の高等な働きをする前頭葉が担っています。
しかし、老化により前頭葉の働きが衰えると、周りの状況判断が出来ず、自分勝手な行動になってしまうのです。そのため、こちらが間違いを指摘したり、注意すると逆ギレと言った怒りがエスカレートすることがあります。
よって、マナー違反を悪気がなくするシニアへの関わり方としては「この人は、加齢により脳の働きが低下してるのかな。」と、怒る前に一呼吸おいて客観的に対応することが良いです。
また間違いや注意をする場合にも、シニアが落ち着いてから行いましょう。
まとめ
今回は、シニアとの上手な関わり方についてまとめてみました。
ポイントは以下の4つです。
その1 シニアの行動を否定せず、寄り添う姿勢が大切
その2 シニアへの伝え方はネガティブよりポジティブに
その3 頑固や怒りっぽいシニアには、真正面から対応しない
その4 シニアのマナー違反には、怒る前に一呼吸おいて客観的に対応する
さいごに、今後2025年には団塊世代と呼ばれる1947〜49年生まれのシニアが全員75歳以上になります。
そして冒頭でも話した通り、日本は2030年には3人に1人が65歳以上の高齢者という高齢社会になります。自分の周りにも目に見えてシニアが多いと感じる時代がやってくるのです。
その時代で、シニアと一緒に仲良く暮らすためには上手なシニアとの関わり方は大切になってくると思います。
私自身も今回学んだことを仕事だけでなく、親や近所のシニアとの接し方に活かしていきたいです。
では、また★