看護師と保健師の国試をダブル受験するけど、どうやって勉強していけばいいんだろう?
実習やバイトもあるし、効率的な勉強法ないかな?
これは5年前に看護師と保健師のダブル受験に挑む夏頃の正直な私の気持ちでした。
大学3年後期から本格的な看護師の領域別の実習が開始され、4年になると保健師の実習も加わりました。
さらに、生活費を稼ぐために土日のバイトも続けている状態でした。
ちなみに私は12月末までバイトをしていました(笑)
皆さんは、真似しないでくださいね!
今思い返しても、過密スケジュールだった思います。
でも、無事にダブル合格できました!!
そんな私の勉強方法がこれから国試を受験予定の看護学生に少しでも役に立てればと思い、紹介したいと思います。
今回はわかりやすさと面白味を出して、国家試験を倒すべき敵として捉えて説明していきます!
まずは敵を知ろう!~看護師・保健師国家試験の合格基準は?~
どんな戦いでも、敵を倒すために相手の攻略方法を知る必要がありますよね?
今回の敵は、看護師・保健師国家試験です。
攻略法は、看護師と保健師それぞれの国試合格基準を理解することです。
看護師国試の合格基準は?
看護師の国試合格には、必修問題80%の正解が絶対条件です。
具体的には、40問/全50問以上正解しなければならないということになります。
さらに一般問題(全130問、各1点)+状況設定問題(全60問、各2点)の計250点満点でも、その年の合格基準に達する必要があります。
具体的には例年、正答率60%以上が合格基準のようです。(第101回~第110回からのデーター)
点数でいうと、約156点が平均ボーダーラインになっています。
ちなみに、私の受験した第106回での一般問題+状況設定問題の合格基準は、正答率57.2%以上でした。
極端なことを言うと、一般問題+状況設定問題は相対評価になっています。
多くの受験生が確実に正解する問題は正解し、多くの受験生が難しいと感じ不正解になる問題は不正解でも問題ないといえます。
でも必修問題で50問中40問正解して、一般と状況設定問題で正答率60%以上は難しくないの?合格できるか心配だよ・・・
ここまでで上記の看護学生と同じように不安に感じている方がいたら、安心してください。
看護師の国家試験合格率は90%程度といわれ、優秀な人を選抜する試験ではありません。
むしろ、看護師に必要な最低限の知識を身につけた人は必ず合格できるような内容となっています。
自分を信じて、計画的に正しく勉強すれば正答率60%以上は難しくないと思います。
こんな私でも、正答率80%以上で合格しました!
また正答率が高いことに越したことはありません。ぜひ、早めに取り組むようにしましょう!
保健師国試の合格基準は?
保健師国試の合格基準は一般問題(全75問)+状況設定問題(全30問)で正答率60%以上と獲得することです。
これは看護師国試とは違い、毎年一定の絶対評価になります。
つまり、正答率60%以上獲得した人全員が合格になるということです。
具体的には、一般問題(75問:各1点)、状況設定問題(35問:各2点)の合計145点満点で87点以上を正答することになります。
ちなみに、私の得点は?
私は講義や実習をこなす過密スケジュールの中、大学4年生の7月から受験勉強を開始しました。
さらに、12月末まで土日はバイトへ勤しむ私の国試の得点はこちらになります。
敵を倒す武器を手に入れよう!~おすすめの参考書・問題集~
敵を倒しにいくのに、丸腰では勝てません!必ず武器が必要です。
国試攻略の武器は効率よく学べる参考書と問題集が必要になります。
では、私が実際に使用した参考書を紹介します。
看護師国試におすすめの参考書
•看護師・看護学生のためのなぜ?どおして?全10巻/メディックメディア
国試で出題される解剖生理から看護知識までを看護学生とねこナースが会話形式で、わかりやすく教えてくれます。
特に身体の構造・機能、病気についての説明がわかりやすいです。
ぜひ身体の構造・機能、病態生理の科目が苦手な方は読んでみてください。
私はシリーズ全てを読む余力がなかったので、 ③消化器,肝胆膵,循環器、④内分泌・代謝/腎・泌尿器、⑤免疫/血液/感染症/呼吸器、⑥脳・神経/運動器/感覚器 の4冊だけを読みました!
•看護師・看護学生のためのレビューブック /メディックメディア
過去10年分の看護師国試出題全範囲から、必要知識を一冊にまとめた一冊です。
看護学生のマストアイテムといってもいいでしょう!
私のレビューブックの使い方は、過去問を解いてレビューブックで知識を確認していました。
またレビューブックに載っていない細かい知識や模試で得た知識をレビューブックへ書き込むことで、自分なりの国試対策本へ変化させました。
この使い方は出版社であるメデックメディアもおすすめしています!
今でも、一緒に国試を戦ってくれた自分のレビューブックは宝物です
看護師国試におすすめの問題集
•クエスチョン・バンクselect必修 2022/メディックメディア
過去に出題された必修問題全問(第93~110回)に知識を補う予想問題も追加された合計1008問収録されています。
また選択肢ごとに丁寧な解説とイラストが豊富で、理解が深まります。
さらに、先ほど紹介したレビューブックともリンクしています。
看護師国試の必修問題対策には、この一冊以外思い浮かばないぐらいオススメです。
・クエスチョン・バンク2022 看護師国家試験問題解説/メディックメディア
過去10年(11回分)の国試内容が含まれており、解説が充実しています。
こちらもレビューブックとリンクしています。
また私の頃にはなかったアプリQBで、本誌に掲載できなかった類似演習問題を解くことが可能です。
保健師国試のおすすめ参考書
・保健師国家試験のためのレビューブック2022/メディックメディア
看護師のレビューブックと同様に、過去10年分の保健師国試出題内容が一冊にまとまっています。
実習、国試、公務員試験対策までこれで網羅できるほど、優秀です!
保健師国試のおすすめ問題集
・クエスチョン・バンク保健師2022 保健師国家試験問題解説
こちらも看護師の過去問と同様に、過去10年分(11回分)の国試出題内容が含まれています。
解説やイラストが充実していて、使いやすいです。
参考書や問題集だけでなく、ルーズリーフも用意してね♪
私は書いて覚える派です。
問題を解く際に沢山書き込めるルーズリーフを使用していました。
また書き込んだルーズリーフは必ずファイルへ挟むようにします。
模試の直前や国試本番前に、間違えた問題を中心に見返して活用できるので、オススメです。
でもこの方法の一番いいところは、模試の結果がなかなか出ない時や国試が近づき不安になった際に活躍します。
沢山書き込んだルーズリーフの束を見返すと
自分はこんなに勉強したのだから、きっと大丈夫!!
と気持ちが落ち着かせることができていました。
敵を倒すために正しく鍛錬しよう!~スケジュール管理と勉強方法~
国試という敵は、定期試験などと違って付け焼刃では倒せません!!
スケジュール管理と勉強方法が大切です。
国試までのスケジュールは?
看護師・保健師国家試験は毎年2月頃に行われます。
ちなみに、2022年度の試験日は以下になります。
第108回保健師国家試験は2022年2月11日(金)
ぜひ決戦日(国試本番)まで、計画的に勉強していきましょう。
実際に私の立てた国試までのスケジュールは以下のようになります。
スケジュール
看護師 | 保健師 | ||
7月 8月 | ・看護師実習をこなす ・なぜ?どおして? ③④⑤⑥1周読む ・QB必修 3周解く | ・保健師実習をこなす | |
9月 | ・QB問題集 (一般+状況設定) 3周解く | ||
10月 | ・QB保健師問題集 3周解く | ||
11月 | +α 看護師国試のみの場合や余力があれば、 ★別の出版社の問題集(一般+状況設定)のQB問題集に載っていない問題のみ厳選して 解く 注意)予想問題集は難しく、自信をなくすので手を出さない。 | ||
12月 | ・必修問題を再度解いてみる(たぶん楽勝★) →どんな問題が苦手か、身につけられていない知識を洗い出す ・QB問題集で3回間違えている問題を中心に解く | 保健師の勉強比重UP ・模試の復習 →過去問と同じように解いていく | |
2月 | 頑張り過ぎずに、体調管理に気を配る |
QB問題集:クエスチョンバンク 看護師国家試験問題集
QB保健師問題集:クエスチョンバンク 保健師国家試験問題集
1日の勉強スケジュールの立て方
私は問題集の解く期限を決めて1日の勉強ノルマ(問題数)を決めていました。
時間ではなく、問題数で勉強量を決めることで、毎日平均的に勉強できます。
具体例を挙げてみます。
目標:QB select必修問題集2022(全1008問)の1周目を1カ月(31日)でこなす
目標をもとに計算すると、1008問/31日≒1日あたり32問解くことで目標達成できます。
しかし、ここで1つポイントがあります。
それは、必ず一週間のうちに1日はカウントせずに予定を組むことです。
必ず計画を立てていても、その日の予定や体調によって1日の勉強ノルマをこなせないこともあります。
ノルマ地獄へ陥り、計画倒れしないよう気を付けてください。
正しい例を挙げておきます。
目標をもとに計算すると、1008問/26日≒1日あたり38問解くことで達成できます。
予備日も1週間に1日あるので、1週間でノルマが達成できていなければその週の予備日にやる。
計画通りに進められた週には、予備日は休んでも良し、模試の復習日にあててもいいと思います。
具体例 月~土に1日38問解く、日曜日は予備日にする。
ダブル受験なら看護師の勉強に加えて、10月頃からQB保健師問題集も同じように求めた勉強量をこなしましょう。
勉強方法は?
1周目
①問題を解く
問題番号 | 自分の答え | 正解するためのポイント・メモ |
1 2 | 2 4 | ③で使用する |
②正誤を確認する
問題集を解くときの一番のポイントは、解いた問題を3種類に分けることです。
具体例を挙げます。
まず正解したら、以下の基準で分けます。
・問題の意味(何を問われているか)が分かり、その答えになる根拠(他の選択肢ではダメな理由)がわかり正解した問題⇒〇
・その答えになる根拠(他の選択肢ではダメな理由)まで分からないで正解した問題⇒△
・全く分からない、たまたま勘などで正解した問題⇒✖
また不正解なら、✖に分けられます。
1周目で△、✖が多くても、気にしなくて平気です!!
③問題の解説を読んで(書いて)理解する
QB問題集であれば、問題下の〔解法の要点〕〔解説〕〔基本事項〕〔補足事項〕を活用します。
なぜその答えになるのか、他の選択肢ではダメな理由を理解し覚えてください。
私は読んだだけでは覚えられません!
そのため、図1の正解するためのポイント・メモをまとめて、書いて覚えました。
④レビューブックで問題関連ページをチェックする、レビューブックに記載のない細かい用語や知識を書き込む
写真にあるように、レビューブックに記載がない情報は自分で付箋に書いて追加しました。
2周目
1周目で△、✖️のついた問題を①〜④の流れで解いて、再度問題を3種類に分ける
3周目
2周目で△、✖️のついた問題を①〜④の流れで解いて、再度問題を3種類に分ける
3周して、△、✖️がつく問題は、まだ覚えられていない用語や知識、自分の苦手分野になります。
つまり、模試や国試直前に見返すべき内容といえます。
私は間違えた問題に関する用語や知識は問題を解いたA4ルーズリーフとは別にまとめていました。
実はコレ、模試や国試前に見返すにはぴったりのあんちょこメモになるのでオススメです。
最後は、自信をもって敵に挑もう!~国試当日は自信をもって~
約半年間、国試という敵を倒すために鍛錬したら、国試当日は自信をもって試験に臨んでください。
きっと辛くて大変だった勉強をこなしたあなたは、国試という敵を倒して「合格」を勝ち取れます!
私はこの記事を読んでくれた皆さん全員が、看護師・保健師になれることを応援しています!!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
国試受験生の方は、こちらの記事もぜひCheckしてみてね♪
参考ページ)